Passage Indexing(パッセージインデックス)が検索の将来と世界の理解を助ける
- 2020.11.24
- サイト運用
10月18日、Googleが行なった公式イベント「Serch On 2020」で、「Passage Indexing」という新たな機能について発表がありました。
Passage Indexingは、検索の将来と世界の理解を助ける最先端のAIを取り入れた新しい技術です。
今後の検索体験をより良いものにする技術なので、しっかりと理解しておきたいと思います。
Passage Indexingとは、文節を読み込みあらゆる種類の検索結果を向上する機能
Pssage Indexingは、ページの奥深くに埋もれて見つけられなかった有益な情報を探し、ユーザーの質問を解決することに役立ちます。
これまで、広域検索と超ピンポイント検索(特定検索)は難易度の高い検索でしたが、Passage Indexingによって関連性の薄いテーマのページの文節も、特定のクエリに関連していることを理解します。
この機能を例えるならば、辞書の最後にある「索引」です。
検索行動にはウェブページだけでなく、画像、地図、本、製品、道路、建物、動画などが含まれています。
Paasage Indexingは、ページだけでなく、ページの文節にもインデックスをつけることができる様になりました。
これは、干草の山から探している針を見つけ出すのに役立ちます。
超ピンポイント検索(特定検索)が世界の理解を助ける
例えば次の様なニッチな検索をするとします。
「家の窓がUVガラスかどうかは、どうやって判断できますか?」
これはかなりトリックーなクエリです。
「UVグラスについて」や「特殊なフィルムについて」説明したウェブページなら多数存在しますが、どのページもあまり素人向けではありません。
Googleの新アルゴリズムならば、DIYコミュニティから質問の答えとなる一節を見つけ出します。
「炎の反射を利用して区別できるそうです。」
検索に関連ないそのページの他の投稿は、無視します。
みなさんが必ずしもこのクエリを実行する訳ではありませんが、時に本当にピンポイントな情報を探すことがあります。
来月から提供されるこのテクノロジーは、全ての言語での検索クエリの7%を向上します。
Passage Indexingによって変わること
現在のSEOでは、専門性・網羅性・信頼性が高いコンテンツが上位に表示される様になっています。
「網羅性」の部分でいうと、検索クエリに対してあらゆる角度から解決案を提示してくれるコンテンツは、ユーザーの質問を解決してくれるのに役立ちます。
特にビッグキーワードと呼ばれる、1単語の検索ボリュームの大きいキーワードは検索インテントが明確ではないが故に、ページ内のどこかで必ず解決案を提示してくれる網羅性が高いコンテンツが上位に表示されます。
ただ、複数の解決案が含まれている場合、ページ自体が長くなり、特定の文節と検索クエリとの関連性が、他の全単語の関連性の低さの為に薄まってしまうのです。
つまり、探している情報の文節がページの主なテーマではない場合、検索結果で表示されることはほとんどなかったのです。
Passage Indexingはインデックスの変更であり、ランキングの変更でもある
今まで通りGoogleがインデックスするのは、ページの全体です。文節を読み込む為にページを細かく分けて、インデックスする訳ではありません。
文節単位での評価ができるようになると、ページ全体のテーマと異なっていても、インデックスされた一部分が適していれば、検索結果に表示される様になるのです。
そのため、今まで流入がなかった検索クエリから、流入が発生する可能性が考えられます。
さらに、流入が発生すると考えられる検索クエリはよりニッチになる為、コンバージョンに繋がりやすい流入が増えることも考えられます。
Passage Indexing の導入時期
米国、英語検索においては2020年11月から導入を開始する予定となってます。
現段階で、日本語検索での導入日時は発表されていません。
引き続き、動向を追っていきたいと思います。
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